食彩歳記
食彩歳記(9月)
重陽の節句
9月9日は五節句の一つ重陽の節句です。重陽の語源は陽が重なることです。古来より奇数は陽数とされ縁起の良い数だったのです。陽数の最大の数である九が重なる九月九日を重陽の日として、お祝いしました。
< 菊 >
長寿の効用があるといわれる菊を、酒に浮かべて飲んだり、菊の料理を食べることから菊の節句とも呼ばれています。
※菊御膳の一例です
・菊花揚げ
・いかの菊花巻き
・きゅうりと菊花の酢の物
・菊花豆腐の吸い物
・菊花ごはん
・菊酒
● 菊花豆腐の吸い物
木綿豆腐・・1丁、二番だし・・600cc、塩・・小さじ1弱、だし汁・・900cc、塩・・小さじ1弱、しょうゆ・・小さじ1、柚子の皮
木綿豆腐を6等分し、菊花になるように格子に切り目を入れる。二番だしに塩を入れただし汁で、菊花にした豆腐を温める。だし汁を塩、しょうゆで調味する。お椀に温めた豆腐を入れ吸い地を注ぎ、柚子を入れる
お月見
旧暦の8月15日の夜を「十五夜」といい、その日に出る月を仲秋の名月と呼びます。その日にお月見をして楽しみます。またこの日に里芋を収穫してお供えする習慣から「芋名月」とも呼ばれています。
秋の七草ススキ、萩、撫子、葛、女郎花、藤袴、桔梗をお供えします。
秋彼岸
春分の日と同じく、昼夜の時間が同じになる日です。前後三日を合わせて秋のお彼岸です。