食彩歳記
食彩歳記(1月)
お正月
かつて神様を迎える正月の間は行いを慎んできました。その間の保存食として作られたのが御節料理の始まりです。食材に五穀豊穣や家族の健康、繁栄の意味が込められます。
< おせち料理 >
数の子 - 子孫繁栄
栗きんとん - 金運
黒豆 - 健康でまめに働けるように
昆布巻き - 喜ぶ事が多いように
ごまめ - 五万米とも書く、五穀豊穣の縁起物
紅白かまぼこ - 初日の出
海老 - 長寿
伊達巻 - 学業成就
紅白なます - 赤は魔よけ、白は清浄を示す色
● 伊達巻
卵・・6個、はんぺん・・100g、砂糖・・大4、みりん・・100㏄、塩・・小1/4
はんぺんは粗く切り、他の材料とあわせミキサーにかける。卵焼き器に流して表面が乾くまで焼き、裏返して焼き上げ、おにすだれの上に表面が下になるようにのせ、しっかりと巻く。冷めてから切りお重や盆など器に盛る。
七草
七日の朝に七種の野菜を入れお粥を食べる。お正月の間の疲れた胃腸を癒す。七草は万病を防ぎ邪気を払い一年の健康を願う。
鏡開き
昔、11日に武家で男は具足に、女は鏡台に供えた鏡餅をおろして雑煮やお汁粉にして食べました。
年神様にお供えしていたお餅を食べることで、神様と同じものを食べて恵みを受け取るという考えに由来する。
小正月
旧暦で新しい年の始まりは1月15日。女の年取りとされる。16日は女だけでにぎやかに正月を祝う。みずきだんごを飾り、赤飯や小豆粥を食べる。小豆の赤がけがれを払い、魔よけになる。
●けんちん汁
焼き豆腐、大根、人参、ごぼう、干ししいたけ、豆、こんにゃく、生麩、蕗、わらび、昆布などお好みの具材、だし汁、塩、醤油。
豆は前日に洗い、水にひたしておく。昆布は水でもどし、具材を全て1cm角に切る。具材を鍋に入れ、だし汁を加えて煮込む。やわらかく煮えたら、塩・醤油で調味する。